全ての利用者に開かれた公共空間 新たな賑わいを想定し、東西南北からのアクセスに対応できるよう各々4方面にアクセスを設ける。 太田駅、バス停留所、北口商店街と市道とのアクセスそれぞれに入り口を設ける事で、オープンスペースである1階部分での回遊性が生まれる。 駅前という立地条件から、バス利用者が待合所として利用したり、太田駅からの利用者、通勤通学前後にオープンな図書スペースと併設カフェを利用、日中は、主婦や子供達、また退職後の年代が、気兼ねなく毎日訪れる事ができるような図書スペースとアートスペースを構成している。 建物内部のアクセスは、主要のエスカレーターは各階を周遊するように計画、また一般エレベーターも設置する事で誰もが負担なく利用できる空間としている。図書スペースと、アートスペースが各階にそれぞれ共存する空間を交互に組み合わせていく事で、図書を利用する人々と、アートに親しむ人々がそれぞれ自由に過ごせる空間を設定している。
快適性: 全ての利用者が居心地よく過ごせる快適性 1階には、東側入り口吹抜け部と、センター部分の吹抜け部分に常設の展示スペース「コミッションアートスペース」が大きく設けられている。外からもこれらのアートをかいま見る事ができ「まちのギャラリーパーク」ともなる。このややオフセットされた吹抜けより、オープンカフェと併設されたブラウジングコーナー(雑誌、新聞、児童雑誌絵本コーナー)が連続してある。毎日の生活で異なるグループ利用者や個人での利用者が、それぞれの目的に添って楽しめるような空間を設定している。このブラウジングコーナーからは太田駅やバス停留所の情報が見え、日常的に待合所としても利用できることで利用人数の増加や、文化やアートに気軽に親しんでもらう機会を増やす事ができる。東側の視聴覚ホールは、一部の壁を開閉して、内部(ホワイエスペース)や東側外部(ホワイエスペース)と連続する大きな広場として活用し、市民のパフォーマンスや映像・ミニコンサート等が行われ賑わいのある場所となる。
全体として、各機能が適度に混在するオープンスペースにより書にもアートにも自然体で触れ合える場となる。 2階には広々とした、一般図書開架コーナーがあり、ほぼ中央部の大きな吹抜けから、コミッションアート、カフェ、ブラウジングスペース等を鳥瞰できる。太田駅側(南側)のテラスに常設アートの屋外展示がある。 この屋外アートは駅や立体交差からの文化交流施設への眺めを考慮している。 3階は、一般図書と児童図書の他、自由に仕切る事ができる企画展示スペースがある。3階部分の吹き抜けには、常設コミッションアートが展示できる。移動しながらアートを望む。この階では2つ目の小さなカフェとテラスが設えられている。 4階には、自由に仕切る事ができるイベントスペースとテラスを挟んで南側の快適なオフィスと会議室、また特別にアーティストレジデンススペースを設けた。太田市から新たなアートや文化イベントを発信する場所になるためにレジデンスは有効となる。また、震災時等には避難施設としても対応できる。