設計を進める前提として基本的な考え方は、時間=空間=人間という三つの間合いをいかに統合して、形態および機能を顕在化させるかという事です。これらの領域を区分する間合いは、それぞれに様々な境界が設定されます。

これを際(きわ)と呼ぶ事にしますが、私はこの際を、いかに優しく、柔らかく、かつしなやかな存在として設定するかが、内外を通した空間構成上の原点ではないかと思います。

建築家 針生 承一

Shoichi Hariu